2010年9月7日火曜日

第6話 いくつかの正義

お久しぶりです。

こんばんわ、ついに監督らしい仕事を始めた武井です。

タサエンのJMAS宿舎より更新しています。



さて、
前回のバッタンバンの最終更新からのお話をすこし。






まず、そうだ。


携帯買いました。カンボジアの国内専用の携帯買いました。
お手数ですが登録をお願いします!w



うん。
カンボジアに3度も行くと、携帯も買うんですね。

NOKIAのヤツです。昔、マサさんが持っていて憧れていたアレです。




 なんだかんだで、
タサエンでの生活も2日を終えました。
抵抗のあった水浴びも一日の楽しみになりました。



肝心のインタビューも、着実に一歩一歩進めています。

正直、思っていた以上の手応えがあります。
期待していてください。





インタビューのなかで、反省したことが1つありました。





僕は、クメールルージュに何か曖昧であやふやなマイナスイメージを持っていました。

僕は、ポルポト軍vs政府軍という構図の中で、「内戦」という枠組みを理解できていませんでした。

僕は、カンボジア内戦の現実を舐めていました。



僕は、内戦を、戦争を、カンボジアを、人を、

「正義」をわかったつもりでいました。





でも、全くわかっていませんでした。
本当に反省しています。

何も知らずに村の人に話を聞いてしまったことを、本当に後悔しています。
「ごめんなさい」と言いたいです。







「正義」は1つではない。

これが、タサエンに来て、一番最初に気づいた事実です。



カンボジア内戦に限定して言えば、

ポルポト軍はロンノル政府の汚職を打破するために、格差を無くすために戦いました。
彼らは、強い正義を胸に戦いました。
彼らは理想を持っていました。


政府軍はポルポト時代を二度と繰り返さないために、自由のために戦いました。
彼らも、強い正義を胸に戦いました。
彼らは理想を持っていました。

 どちらも「正義」を掲げて戦ったことに変わりありません。






僕は、ここに来る前に

「敵同士だった兵士が同じチームで笑いながら働いている」

という事実に衝撃を受けた、という話をしたことがあると思います。




この疑問にはしっかりと答えを出すことができました。



彼らは今も、「正義」を胸に戦っているということ、それだけです。



内戦中は、カンボジアを守りたいという目的は一緒でも、手段がずれてしまうために、

掲げる「正義」も食い違ってしまっていたのではないでしょうか。





でも、今は違います。

彼らはみな1つの正義を掲げて、地雷除去という大仕事に挑んでいます。

カンボジアから地雷をなくすという目的のために、同じ正義のもとに集まり活動しています。





僕はデマイナーに、

「内戦当時敵だったヤツと同じチームで働くことに違和感はないのか?」


こう聞いてみました。






すると、デマイナーは、

「彼らも我々も、内戦当時はカンボジアを守るために戦ったことは同じだ。だから、今もカンボジアのために戦っている。何も変わらない。」


こう言われました。






なるほど。
全て、納得させてくれる一言でした。




いま、たくさんの疑問が新たなに生まれつつあります。




それらの疑問を解決するために、明日以降の撮影も三人で力を合わせて頑張ります。




日本からも応援よろしくお願いします。
本当に嬉しいのでw



では!

1 件のコメント:

  1. たけ、べじ、青山くん
    毎日お疲れさま!!

    久しぶりにコメント書きます横山です。
    べじ(っていうか重田でいいじゃん)がこのブログを誰も読んでないとか言ってましたが、そんなことはないのです。

    こないだ9月4日にS.A.L.で全体会議があったのですが、
    2女たちが「重ちゃんのタトゥー見たい」とか言ってたよ 笑

    てか2男1人で寂しかったー

    けど最大勢力だから頑張る 笑


    それはさておき。

    たけのブログはやっぱり製作総指揮としての紳士で誠実な態度が伝わってきて「こっちも頑張んなきゃ」的な気持ちになります。なんか手伝えることあったら遠慮せずに言ってね。これは2期生PJTであり、俺も2期生の一員なので。

    青山くんのブログは読んでて気持ちいいです 笑
    来週カンボジアに行った時の食生活について心配してる自分が小さく思えるわ。

    重田のブログはとりあえず面白かった 笑


    PS:こちらはカンボジア渡航に向けて全力で準備中です。
      なんかすげぇ楽しみです。
      現地人化した3人に会うのも楽しみにしてるんで!

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